こんにちは、そらまめです!
突然ですが「みてね」というアプリはご存じでしょうか?
主に子供を持つ家庭をターゲットとした写真・動画の共有アプリで、
といった、まさに至れり尽くせりな特徴を持っています!

私も「みてね」のヘビーユーザーです。
祖父母も孫の写真が見られて喜んでいます。
そんな「みてね」の大きな特徴は、無料なのに容量無制限に写真・動画をアップロードできることです。
そのため、「みてねって容量無制限だから、iCloudやGoogle フォトの代わりに使えるんじゃない?」と考える方もいるのではないかと思います。

写真や動画を撮るとすぐにスマホの容量がいっぱいになるから、無料で使えるクラウドストレージとして「みてね」を使うことができれば嬉しいね!

気持ちはよくわかります!
だけど、「みてね」はクラウドストレージの完全な代替になるわけではないので、手放しにはおすすめできないのが正直なところです。
この記事では、「みてね」をクラウドストレージ代わりに使う際のリスクと限界を正直にお伝えします。
加えて、「みてね」だけでは不安な場合の代替手段も紹介していきます!
結論:「みてね」をクラウド代わりに使って大丈夫?

「みてね」は確かに素晴らしいアプリですが、家族共有に特化したサービスであって、データバックアップに特化したサービスではないということを知っておくのが大事だと思います!
「みてね」をバックアップ代わりにする前に知るべき4つの注意点
注意点1:写真の画質が劣化する
「みてね」に保存された写真は、元の画質より多少劣化します。
これは「みてね」が容量無制限を実現するために、アップロードされた写真を自動的にリサイズ(圧縮)しているからです。
公式ヘルプにも「アップロードされた写真や動画が若干リサイズされる」と明記されています。

えっ、画質が下がるの?
でも見た目はそんなに変わらないよね?

スマホの画面で見る分にはそれほど気にならないと思います。
でも、印刷したり拡大したりすると差が分かることがあるかも……。
ちなみに私の場合だと画像のデータサイズが約半分になっていました。
卒園式・入学式などのイベントの写真や、写真館で撮影した家族写真のような特別な写真や動画は元のデータもしっかり保存しておくのがよさそうです。
注意点2:動画の長さや写真の形式に制限がある
「みてね」にアップロードする写真や動画には次のような制限があります。
動画は1本当たり最大2分まで
みてねプレミアムという有料プランに加入したら最大10分までの動画をアップロードできるようになりますが、無料プランでは1本あたり最大2分までの動画しかアップロードできません。

個人的にはこの制限が一番痛いです……。
「我が子が歌に合わせてダンスしている超かわいい動画が2分に収まりきらない!」みたいなもどかしい状況が頻出します。
パソコンからアップロードは有料
パソコンから写真や動画をアップロードするためには、みてねプレミアムという有料プランに加入する必要があります。
みてねプレミアムは月額590円、年払いだと5,900円です。
Amazonプライムと同じくらいですね。
RAWデータは非対応
RAWデータは非対応なので一眼レフの画像をそのままアップロードできません。
現在「みてね」は以下の形式に対応しているようです。
最新の情報は公式ヘルプをご参考ください。
注意点3:一括ダウンロード・削除に制限がある
「みてね」では一括での削除はできず、一括ダウンロードは有料プランでのみの機能となっています。
バックアップとして利用して、大量の写真を管理するという使い方にはあまり向いていません。
プラン | 一括ダウンロード | 一括削除 |
---|---|---|
無料 | ✖ | ✖ |
プレミアム(月額 590円) | ✖ | ✖ |
プレミアムPro(月額 1,090円) | 〇 | ✖ |

やっぱり「みてね」は写真の「共有」の機能は本当に素晴らしいけど、写真・動画データの「管理」という面では Google フォトや iCloud などのクラウドよりは弱いかなと思います。
注意点4:サービス終了・変更リスクがある
これは「みてね」に限らず、すべてのクラウドサービスに共通するリスクです。
正直なところ「みてね」は運営会社の規模も大きいので、比較的安定したサービスだと思います。
でも、大切な写真を1つのサービスだけに頼るのはリスクが高いということは頭の片隅に入れておいた方が良いと思います。

「みてね」のサービスが終了するリスクは低いかなと思いますが、サービスが改悪される可能性は大いにあります。
最近でも、1本あたりの動画の時間が 3分 → 2分に改悪されました。
まあ、もともと無料としては機能が充実しすぎているというのはあります。
写真・動画を安全に保存するための代替手段
「みてね」をクラウドストレージのようにバックアップとして使う場合はいくつかリスクがあることがわかりました。
「とは言ってもスマホの容量がカツカツだから何とかしたい!」という方も多いと思いますので、この章ではよりバックアップに向いた他の選択肢も整理していきます!
クラウドストレージ(iCloud・Google フォト・Amazon Photos)
一番身近なのは iCloud や Google Drive といったクラウドストレージだと思います。
既に使用している方も多いのではないでしょうか?
「みてね」と同じようにサービス終了のリスクはゼロではないですが、アップロードする画像や動画に制限が無いのでよりバックアップ向きです!
「スマホからデータを移してスマホに残ったデータは消したい!」という使い方をする場合は「みてね」より有力な選択肢になると思います。
デメリットとしてはやはり価格……。
例えば 1TB のプランだと月々1,000円は超えてきます。

有料なのがやっぱり気になるね。

Amazon Photos は既にプライム会員なら写真が無制限で保存できるから、実質追加料金なしで使えるよ!
動画は5GBまでという制限があるけどね。
Amazon Photos はプライム会員なら写真が無制限に保存できるだけでなく、主要なクラウドサービスで 1TB のプランが最安クラスなのも魅力!
とりあえずプライム会員としてサービスを受けながら Amazon Photos を使ってみて、動画が増えて容量がいっぱいになった時に有料プランに加入するのが個人的ベストです!
以下の記事でクラウドサービスの料金比較も行っているので、参考にしてみてください。
サブスクが嫌いな人のためのクラウド:pCloud
日本ではあまり有名ではない気もしますが、買い切りのクラウドストレージで pCloud というサービスもあります。
データの管理や共有の簡単さというクラウドのメリットはそのままに、初期費用のみで生涯使える Lifetime プランが pCloud の最大の特徴です!

私は買い切りの方が好みなので割と推しのサービスです。
解説記事も作成しているので、興味が出てきた方はぜひご覧ください。
自宅ストレージ(NAS)
自宅内にサーバーを設置して、Wi-Fi などのネットワークを介してデータを保存する方法が自宅ストレージ(NAS)です。
自分で機器を管理する必要があるのでIT機器が苦手な方には向いていないですが、「みてね」や iCloud、Google フォトなどとは異なりサービス終了のリスクがありません。
メリット:
デメリット:

自宅ストレージ(NAS)は少しハードルが高いですが、大容量のデータを長期保存する場合にはメリットが大きいです。
IT機器に興味がある方には良い選択肢かなと思います。
ちなみに私も導入しています。
以下の記事で初心者向け NAS の比較も行っているので、興味のある方は参考にしてみてください!
まとめ:「みてね」だけで本当に大丈夫?現実的な選択肢
「みてね」をクラウド代わりに使える?
「みてね」は家族との共有に特化した素晴らしいアプリです!
一方で、データをバックアップして管理するという用途では次のようなデメリットがあるので、クラウドストレージの完全な代替にはなりません。
バックアップのおすすめ代替手段
Amazon Photos
Amazonプライムに加入している or 写真がメインなら、写真の保存が無制限の Amazon Photos がおすすめ!
向いている人:
pCloud
「クラウドが良いけどサブスクに抵抗がある……。」という人には買い切りのクラウドストレージの pCloud がおすすめ!
向いている人:
自宅ストレージ(NAS)
大切なデータは自分で管理したいという人はクラウドではなく自宅のサーバーにデータを保存する自宅ストレージ(NAS)がおすすめ!
クラウドストレージより管理が少し難しいけど、保存するデータ容量が多ければ多いほど割安になります。
向いている人:
もっと知りたい人に向けて
一番安いクラウドストレージを知りたい
保存したい容量ごとにクラウドストレージの料金を比較した記事があります。
自分に合った最安のクラウドストレージを選択したい方の参考になります!
初心者におすすめの自宅ストレージ(NAS)を知りたい
「自宅ストレージ(NAS)にも興味があるのでおすすめの製品を知りたい」という方には次の記事がおすすめ!
主に初心者向けに価格や使いやすさを考慮したおすすめの選択肢を提示しています。
pCloudについてもっと詳しく知りたい!
「サブスクが嫌だから pCloud にも興味があるけど、どんな製品か分からないので不安」という方向けの記事もあります。
同じく買い切りの自宅ストレージ(NAS)と比較しながら、pCloud の特徴を解説しています。