こんにちは、そらまめです!
iPhone や iPad を使っていると、気づいたらストレージがいっぱいになって「iCloud のストレージが不足しています」という通知が出ませんか?

最近のスマホは写真や動画の解像度がどんどん上がって、すぐに容量がパンパンになるんですよね……。
そこで多くの人が選ぶのが iCloud の有料プランです。
アップル製品と相性が良くて月額数百円~数千円で容量を増やせるので便利なのですが、実は長期的に見ると結構な出費になります。

月々で見ると安く感じるけど、データ保存は基本的に一生続くものなのでトータルで考えるとかなりの金額になります。
そこで今回は、iCloud の月額課金を削減したい方に向けて、買い切り型の代替ストレージサービスを紹介していきます!
結論:iCloud の月額課金を削減するための代替手段は?
iCloud の代替として月額課金を削減する手段としては、以下の3つがおすすめです!
それぞれのおすすめポイント
自分でデータを管理したい人 ➡️ NAS(自宅ストレージ)
初期費用はかかりますが、一度購入すれば月額費用ゼロ!
長期的に見るとコストパフォーマンスが高いです。
また、クラウドではなく自宅のストレージにデータが保存されるので、アカウント停止のリスクやサービス改悪のリスクがありません。
手軽に脱サブスクしたい人 ➡️ pCloud
pCloud はクラウドなのに買い切りという珍しいサービス!
NAS のような設定の手間がなく、購入してすぐ使えるお手軽さが魅力です。

日本ではそれほど有名ではない気がするけど、データのプライバシーに厳しい欧州の会社でサービスとしては優秀です!
写真がメインの人 ➡️ Amazon Photos
Amazon Photos は Amazon プライム会員なら写真が無制限に保存できます!
動画は 5GB までで、それ以上保存する場合は追加料金がかかりますが、写真中心なら最もお得な選択肢です。

既にプライム会員なら追加費用0円で写真を保存し放題なので、使わない理由が無い!ってくらい便利なサービスです。
Amazon プライムは無料体験も実施しているiCloud の料金とデメリット
iCloud の料金体系
まずは iCloud の料金プランをおさらいしておきましょう。
| 容量 | 月額料金 |
|---|---|
| 5 GB | 無料 |
| 50 GB | 150円 |
| 200 GB | 450円 |
| 2 TB | 1,500円 |
| 6 TB | 4,500円 |
| 12 TB | 9,000円 |

無料の 5 GB なんてあっという間に使い切っちゃうよね……。
写真と動画を撮ってると、200 GB でも足りないかも。

特に子供の写真や動画をたくさん撮る家庭だと、2 TB プランを契約している方も多いんじゃないでしょうか。
月額 1,500 円なら「まあいいか」と思いがちですが、1年間だと18,000円、5年だと90,000円 で手痛い固定費です……。
データは基本的に削除しないので、一生払い続ける前提で考える必要があります。
サブスクのデメリット
iCloud などの月額課金のサービスは手軽に始められて便利な反面、以下のようなデメリットもあります。
① 料金改定のリスク
サービス提供会社の都合で、将来的に料金が値上げされる可能性があります。

実際、iCloud は直近だと2024年にも値上げを実施しています。
Apple は米国企業なので為替の影響も受けるため、価格変動はどうしても避けられません……。
② 支払いを止めるとデータが人質に
サブスクを解約すると、保存したデータにアクセスできなくなったり、削除されたりするリスクがあります。

データの移行も面倒なので乗り換えのハードルが高く、そのままサブスクを契約し続けるのもよくある事例だと思います。
だからこそ、データが大量に蓄積する前の早い段階で別のサービスも検討しておくことに価値があります!
iCloud の代替サービス
ここからは、iCloud の代替となるストレージサービスを 3 つ紹介していきます!
NAS(自宅ストレージ)
NAS(Network Attached Storage)は、自宅のネットワークに接続して使うストレージ機器です。
簡単に言うと、自宅に置く小さなデータ倉庫のようなイメージです。
NAS のメリット
① 月額費用がゼロ!
一度購入すれば、月額費用がかかりません。
一応電気代はかかりますが、月々数百円程度です。
② 大容量を低コストで実現
2 TB でも 4 TB でも、ハードディスク(HDD) を追加するだけで容量を増やせます。
③ データを自分で管理できる
クラウドと違い自分の手元にデータがあるので、サービス終了やアカウント凍結のリスクがありません。
NAS のデメリット
① 初期費用が高め
ストレージにもよりますが、本体と HDD で合計 3万円~程度の初期投資が必要です。
② 初期設定が必要
クラウドと比べると初期設定に手間がかかります。
最近の NAS は初心者向けに設計されているのでそれほど難しくありませんが、それでも IT 機器が苦手だと大変かも……。
③ 外出先からのアクセスには設定が必要
外から NAS にアクセスするには追加の設定が必要です。
おすすめの NAS
個人的に初心者におすすめの NAS をピックアップしました!
価格は割と変動するので、正確な情報は販売サイトを閲覧してください。
Synology DiskStation DS223j
- 価格:約30,000円(本体のみ)
- HDD:別途購入が必要(2 TB × 2 で約 20,000円)
- 合計:約 50,000円
- 特徴:初心者でも使いやすい UI、写真管理アプリが優秀
Buffalo LinkStation LS720D(2 TB × 2)
- 価格:約35,000円(HDD 付属)
- HDD:最初から付属
- 合計:約 35,000円
- 特徴:日本メーカーで安心、コスパが良い

個人的には使い勝手を重視しているので、操作が今風で直感的な Synology DS223j の方が好きです。
pCloud
pCloud は、スイス発のクラウドストレージサービスで、最大の特徴は買い切りプラン(Lifetime プラン)があることです。
pCloud のメリット
① 一度の支払いで一生使える!
買い切りなので、長期的に見ると圧倒的にコスパが良いです。
② 設定不要ですぐ使える
NAS のような初期設定が不要で、購入してすぐに使えます。
③ どこからでもアクセス可能
クラウドなので、インターネットさえあればどこからでもアクセスできます。
pCloud のデメリット
① 初期費用が高め
2 TB で約 60,000円と、NAS と同じくらいの初期投資が必要です。
② サービス終了のリスク
クラウドサービスなので、運営会社がサービスを終了する可能性はゼロではありません。
ただし、pCloud は 2013 年から続いているサービスで、2,000 万人以上のユーザーがいるので、信頼性は高いです。
契約時の注意点
pCloud は頻繁にセールも行っており、50%近く割引されることもあります。
セールは公式サイトでも告知を行っています。
最新の情報を確認してできればセール時の契約を狙いたいところです。

私もセールの時に契約しました!
買い切りプランがありながらもクラウドのお手軽さで利用できるのは、やはり大きなメリットだと感じます。
Amazon Photos
Amazon Photos は、Amazon 会員向けの写真ストレージサービスです。
プライム会員なら、写真を無制限に保存できるのが最大の特徴!
Amazon Photos のメリット
① プライム会員なら写真が無制限!
容量を気にせず、何枚でも写真を保存できます。
② 月額 600円で他の特典も使える
Prime Video、Prime Music、Prime Reading など、他のプライム特典も利用できます。
③ 家族と共有できる
最大5人までの家族と共有可能です。

本人がプライム会員なら、家族も共有フォルダに無制限に写真を保存できます!
Amazon Photos のデメリット
① 動画は 5 GB まで
写真は無制限ですが、動画は 5 GB までの制限があります。
それ以上は有料プランが必要です。
② プライム会員費が必要
月額 600円または年額 5,900円のプライム会員費がかかります。

写真がメインなら、iCloud より Amazon Photos の方がお得そうだね!

その通り!
特にすでにプライム会員の方や、他のプライム特典も使いたい方には最適な選択肢です。
iCloud vs 代替案のコスト徹底比較
それぞれのサービスのコストを、長期的な視点で比較していきます!
5年間・10年間の総コスト比較
写真や動画をたくさん保存することを仮定して、それなりに大容量の 2 TB のストレージを使用する前提で比較を行います。
比較条件

NAS の HDD は消耗品なので、定期的に交換が必要になります。
コスト比較表
| サービス | 初期費用 | サブスク費用 | 1年 | 5年 | 10年 |
|---|---|---|---|---|---|
| iCloud | 0円 | 1,500円 / 月 | 18,000円 | 90,000円 | 180,000円 |
| NAS | 50,000円 | 0円 | 50,000円 | 70,000円 | 90,000円 |
| pCloud | 60,000円 | 0円 | 60,000円 | 60,000円 | 60,000円 |
| Amazon Photos | 0円 | 600円 / 月 5,900円 / 年 | 5,900円 | 29,500円 | 59,000円 |
※NAS は5年ごとに HDD を交換する想定で20,000円を上乗せしています。
※Amazon Photos のプライム会員費は1年契約の金額を使用しています。
やはり、長く保存すればするほど iCloud の費用の高さが目立ってきます。
例えば10年使用する場合だと iCloud が180,000円、pCloud が60,000円でコストに3倍の差がでてきます!

初期費用は高いけど、長く使えば使うほど買い切り型の方が圧倒的にお得になります。
データは基本的に長期保存することが多いので、長期的なコスト比較が重要です!
代替サービスの選び方
ここまで 3 つのサービスを紹介してきましたが、「結局どれを選べばいいの?」と迷う方も多いと思います。
そこで、それぞれのサービスが向いている人の特徴をまとめました!
NAS が向いている人

今回紹介した中では少し上級者向けですが、データを自分の手元で管理できるのは他には無いメリットですね。
pCloud が向いている人

買い切りで使えるクラウドサービスで操作も簡単!
クラウドのメリットも享受できるので、「迷ったらこれ!」というくらいには優秀な選択肢です!
2 TB 以外にもいくつか容量プランがあるので、気になる方は公式の価格ページをご確認ください。
Amazon Photos が向いている人

写真メインなら圧倒的なコスパ!
そもそもプライム会員には Amazon Photos 以外のメリットも多いので、公式サイトまとめ:脱 iCloud で長期的なコストを削減!
最後に、この記事の要点をまとめます!
iCloud の月額課金は長期的に高額
2 TB プランを5年使うと 90,000円
10年なら 180,000円にもなります!
保存したいデータは年々増えていくものなので、将来的なプランのアップグレードも相まって家計を圧迫しがちです。
おすすめの代替サービス

アップル製品を購入した流れで iCloud を利用している方も多いかと思いますが、これを機に他のサービスも検討して、自分にあった保存方法を見つけてみてください!
もっと知りたい人に向けて
NAS についてもっと知りたい!
「NAS ってどれを選べばいいの?」という方には、以下の記事がおすすめです。
初心者向けに NAS 4 機種を徹底比較しています!
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「pCloud って実際どうなの?」という方には、以下の記事がおすすめです。
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「Google ドライブや Amazon Photos も気になる……」という方には、以下の記事がおすすめです。
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