こんにちは、そらまめです!
親と離れて暮らしていると、ふと「親が撮ってくれた孫の写真、ちゃんと家族に残るのかな」と気になることがあります。
実は、親のスマホやクラウドにある家族写真は、何も準備していないと亡くなった後で家族がアクセスできなくなることがあります。

え、親が亡くなったら、スマホの中の写真って取り出せないの?

そのままだと、かなり難しいです。
スマホのロック解除、クラウドのアクセス権、写真の所在……どれも生前の準備がないと、家族では手が出せません。
この記事では、親のスマホ・クラウドの家族写真を「デジタル遺品」にしないために、生前に家族へ引き継ぐ進め方を解説します!
なお、紙のアルバムや古いプリント写真の整理は別記事で詳しく扱っています。
結論:親のスマホ・クラウドの家族写真は生前に家族用の保存先へ集約する
親の家族写真を確実に残すなら、親が元気なうちに、スマホ・クラウド・PC の家族写真を取り出して、家族側の保存先に集約しておくのが一番確実です。
死後にスマホやクラウドへアクセスする手段はゼロではありませんが、手続きが重く、写真にすぐ触れません。
国民生活センターも 2024 年 11 月の発表で「デジタル終活」として、遺族がスマホのロックを解除できるようにしておくことや、アカウントへのアクセスを家族に指名できる機能の活用を推奨しています。

具体的にはどうすればいいの?

大きく次の 3 ステップです。
親と一緒に写真の所在を一覧化して、親のクラウドから写真を取り出し、家族用の保存先に集約する。次の章から順に解説します!
親が撮った家族写真が「デジタル遺品」として失われる 2 つの理由
なぜ生前の準備が必要なのか、原因を整理します。
スマホ・PC・クラウドのアクセス権は家族に自動では引き継がれない
スマホやクラウドのデータは、契約者本人だけがアクセスする前提で設計されています。
死後の引き継ぎ手段は存在しますが、いずれも事前設定があるか、家族が手続きをして数週間〜数カ月待つのが前提です。
つまり、本人の事前設定がないと、家族は親の写真にすぐ触れません。

Apple と Google の引き継ぎ機能は、どちらも設定 5 分ほどで終わります。
設定方法は親に伝えて、一緒に作業するのが確実ですよ。
写真の所在を親しか知らない
もう 1 つの落とし穴は、写真がどこに保存されているか家族が知らないことです。
家族写真は、いつの間にか以下のような場所に分散しがちです。
親がこれらの場所を「自分の頭の中」だけで管理していると、家族が探しても見つけられません。

たしかに、うちの親も Google フォトに上げてるって聞いた気がするけど、どのアカウントか分からないな……。

そうなりがちです。
親が元気なうちに「どこに何があるか」を一覧化しておくのが、家族写真を失わない第一歩です。
親のデジタル家族写真を家族で引き継ぐ手順
具体的な 3 ステップで進めます。
Step 1:親のスマホ・PC・SD カードにある家族写真を一覧にする
最初にやることは、写真の「棚卸し」です。
親と一緒に、写真が保存されている場所をリストアップしてください。
- iPhone なら「写真」アプリ、Android なら「ギャラリー」「Google フォト」を一緒に開く
- パソコンの「ピクチャ」フォルダ、デスクトップ、ダウンロードフォルダを確認する
- 引き出しに眠っている SD カード・USB メモリ・古い携帯電話を集める
- LINE のトーク履歴やメール添付で送り合った写真の有無を聞く
棚卸ししたら、エンディングノートや家族の共有メモに「どのデバイス・どのアカウントに写真があるか」をメモしておくと、後で家族が困りません。

親と一緒に作業すると、思い出話で盛り上がるのでおすすめです!
「この写真いつのだっけ?」と聞きながら、自然に整理が進みますよ。
Step 2:親のクラウドから家族写真を取り出す
棚卸しで「クラウドに大量にある」と分かったら、まずクラウドから手元に取り出します。
主要 3 サービスの取り出し方法は次の通りです。

Google フォトに 5 万枚あるんだけど、全部一括で取れるかな?

Takeout なら一括で取れますが、データ量が大きいとエクスポート完了まで数時間〜半日かかります。
リンクの有効期限は届いてから 1 週間なので、メール通知が来たらすぐダウンロードしてください!
取り出したファイルは、まず家族のパソコンか外付け HDD に保存して、次の Step 3 で長期保存先に移します。
Step 3:家族の保存先に集約して家族みんながアクセスできるようにする
取り出した写真は、親のデバイスではなく、家族の側に集約するのが基本です。
親のスマホやクラウドに置きっぱなしだと、結局アクセス問題が解決しないためです。
集約先には次のような選択肢があります。
兄弟や配偶者がいる場合は、NAS のユーザー作成やクラウドのフォルダ共有で、家族みんながアクセスできる状態にしておくと、「自分しか写真を持っていない」状態を避けられます。
それぞれの保存先の選び方は次の章で解説します。
集約した家族写真の長期保存先の選び方
引き継いだ家族写真を「次の世代までどう残すか」を考えるための 2 タイプを紹介します。
自宅 NAS:家族みんなが PC・スマホからアクセスできる集約場所
NAS は、自宅に置いて家族全員が PC・スマホからアクセスできるネットワークストレージです。
引き継いだ親の家族写真を 1 か所に集めて、自分・兄弟・配偶者がそれぞれ閲覧・追加できる状態を作れます。
BUFFALO の LS720D(4 TB モデル)は HDD が内蔵されているため、本体と HDD を別々に揃える手間がなく、初心者でも初期セットアップしやすいモデルです。
ただし、初期設定の RAID1 では実際に使えるのは 2 TBです。
4 TB のうち半分を、もう片方の HDD への自動コピーに使うためです。
その代わり HDD が 2 台入っていて、片方が壊れてももう片方が残るので安心です。

NAS は「自宅に置く・家族で使える・買い切り」と、引き継いだ家族写真の集約場所にぴったりです!
兄弟が遠方なら、後述のクラウドと組み合わせると安心ですよ。
クラウド:自宅外にもう 1 つコピーを持つ
自宅 NAS だけだと、火事や地震で家ごと失ったときに写真も一緒に失います。
そこで、自宅外にもう 1 つコピーを置くためにクラウドを併用します。
家族写真向けに使えるクラウドはいくつかありますが、ここではおすすめの 2 つを紹介します!
Amazon Photos:プライム会員なら写真を無制限で保存できる
親や自分がプライム会員なら、Amazon Photos は写真の保存量が無制限です(動画は 5 GB まで無料)。
プライム特典の範囲で使えるので、家族写真の置き場として追加コストをかけずに始められます。
ただし、プライム会員費を払い続ける前提なので、退会するとそのまま使えなくなる点には注意してください。
pCloud:月額を払いたくないなら買い切りで使える
サブスクの月額を払い続けたくない人には、買い切りで使えるクラウドストレージの pCloud が合います。
容量プラン別に一度払えば、その後は月額が発生しません。長く家族写真を置いておく前提なら、トータルコストを抑えられます。

親から引き継いだ写真ってけっこう量があるよね。容量どれくらい必要?

私の感覚だと、親の家族写真と自分の子の写真を合わせても 500 GB〜1 TB あれば十分なケースが多いです。
プライム会員ならまず Amazon Photos で始めるのが手軽で、買い切りで完結したいなら pCloud に最初から振るのがおすすめですよ!
まとめ:親が元気なうちに動くのが一番確実
最後に、ポイントを整理します!
親が元気なうちにロックとクラウドのアクセス方法を共有してもらう
死後の手続きは時間がかかるので、親が元気なうちに Apple や Google の引き継ぎ機能を一緒に設定するのが一番確実です。
5 分で終わる作業なので、帰省したタイミングで一緒に開いてみてください。
引き継いだ写真は親のデバイスに残さず家族の保存先に集約する
クラウドから取り出した写真は、親のスマホやクラウドに置きっぱなしにせず、家族側の保存先に移すのが鉄則です。
そうしないと、いざというときに同じアクセス問題が再発します。
自宅 NAS とクラウドの 2 か所体制が安心
集約先は、まず自宅 NAS、その上でクラウドにコピーする2 か所体制が、コストと安心のバランスが取れています。
プライム会員なら Amazon Photos、月額を払いたくないなら pCloud、と用途で選び分けてください。

親の家族写真は、自分の子・孫へつながる宝物です。
「いつか整理しよう」を「次の週末に親と一緒にやろう」に変えるだけで、後悔しない準備ができますよ!
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